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IMF・世銀総会開催で思うこと

2012年10月10日

IMF・世銀総会開催で思うこと

 本日(10月9日)、188か国の財務相・中央銀行総裁らが都内に集まりIMF・世銀総会が実質的に始まりました。本会議は12~14日で、11日には先進7か国(G7)財務省・中央銀行総会が開かれ、欧州危機への対応などが話し合われます。

 本来の開催地だったエジプトの代替地として、野田首相が自ら誘致して48年ぶりの東京開催(一部仙台)となったのですが、先日の内閣改造で重要なホスト役である財務大臣を城島光力氏に交代させてしまいました。

 国際的にも国際金融界でも全く知名度が無く、しかも労組出身で直前まで国会対策をやっていた「全くの門外漢」を突然登場させたことは、各国の出席者やメディアから見て非常に奇異に受け取られます。日本政府の「真剣度」が疑われることになります。

 いくら総会がセレモニーだと言っても、日本にとって特に重要な国際金融分野で存在感を主張し、各国要人と「国策をかけて本音で話し合う」機会を自ら放棄してしまったことになります。

 前任の安住氏も適役とは思えないのですが、4月にIMFが欧州危機対応のために4300億ドルの資本増強を行った時、その先頭に立ち600億ドルを提供したことは事実なので「まだ少しは顔が利いた」はずです。

 結局その600億ドルの国民負担も、何も生かされていないことになります。

 ところで、なぜIMFと世銀の総会を同時に行うのかですが、もともと第二次大戦中の1944年7月に米国ニューハンプシャー州・ブレトンウッズに連合国側の45か国が集まり、戦後の国際金融体制について「ブレトンウッズ協定」を結びます。その中で国際金融秩序の維持のために同時に設立されているからです。

 もともとはIMFが世界の通貨と為替相場の安定化を、世界銀行が戦後の先進国の復興と発展途上国の開発をそれぞれの活動目的としていました。しかし最近ではIMFが欧州の、世界銀行が米国の意向を反映する、やや国際政治的な色分けとなっています。

 従って米国は最近のIMFへの資本増強には応じていません。またIMFもユーロ圏が独自に設置するESM(欧州安定メカニズム)と機能が重なっており、欧州でも微妙な「勢力争い」が出てくるはずです。

 日本としてはこの辺の事情を考慮した行動が必要なのですが、IMFには財務省から篠原・副専務理事と理事1人が天下っているため、どうしてもIMF重視となっています。

 さて以前にも書いたことがあるのですが、IMFと世界銀行の設立を決めた「ブレトンウッズ協定」を実質的に取り仕切ったのが、米国財務次官補だったハリー・デクスター・ホワイトです。

 「ブレトンウッズ協定」では戦後の国際通貨体制として、ドルを金と並んで基軸通貨とする「金・ドル本位制」も決められたのですが、これも英国のケインズ案を退けてホワイト案が採用されたものです。

 つまりホワイトは、戦後の国際通貨体制とIMF・世銀の仕組みを作った人物なのです。また日本にとって忘れてはならないのは、日本を実質的に米国開戦に追いやった「ハル・ノート」を書いたのもこのホワイトなのです。

 ところが、このホワイトはソ連赤軍参謀本部情報総局(GRU)のスパイだったのです(注)。

(注)以前、ホワイトはコミンテルンのスパイだったと書いていたのですが、共産党の国際組織であるコミンテルンは、トロツキーがスターリンとの権力闘争に負けるとスターリンのためのソ連国内・国際社会での「各種活動」が中心となり、組織的には1943年に解散しています。従ってホワイトは正確に言えばGRUのスパイです。
 ホワイトは発覚直後に自殺(発表は病死)していますが、現在では当時の米国政府内にホワイトをはじめ300人ものGRUスパイが暗躍していたことがVenona Fileで公開されています(だから当時の日本にゾルゲら数人しかいなかったことは絶対にありません)。

 現在に話しを戻しますが、GRUのスパイだった(共産主義の意向を受けていた)ホワイトが、どういう「深い意味」をもってIMFと世界銀行の仕組みを考案したのかも、この機会に考えてみることにします。

 「金・ドル本位制」の方は、世界の8割を占めていた米国の金準備があっという間に枯渇してしまったので、これが目的だったのかもしれません。しかし「金・ドル本位制」は、ホワイトの正体を暴いた米国下院・非米活動委員会のメンバーだったニクソン大統領によって1971年8月に突然停止されます。

 偶然だったのでしょうか? 確かに金との交換義務のなくなったドルは、その後世界の「唯一の基軸通貨」として、米国だけでなく世界の自由主義諸国を大いに発展させていくことになるのです。

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