闇株新聞 the book


闇株新聞 the book
発売中です。
よろしくお願いします。

華為技術有限公司(ファーウェイ・テクノロジーズ)

2012年10月16日

華為技術有限公司(ファーウェイ・テクノロジーズ)

 本日(10月15日)夕方、ソフトバンクが米国携帯3位のスプリント・ネクステルの買収を正式に発表しました。買収金額は201億ドル(1兆5700億円)にもなります。

今後、米国通信委員会(FCC)と米国外国投資委員会(CFIUS)の認可が必要となるのですが、CFIUSのハードルの方が高そうです。
 
 と言うのは、10月8日に米国下院情報特別委員会(注)が、中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通信(ZTE)の部品を米国政府の通信システムから排除することを求める報告書を公表しました。また米国企業の買収阻止や、米民間企業へも取引の自粛を盛り込んでいます。

(注)報道では「情報」特別委員会なのですが、英語ではIntelligenceなので正確には「諜報」特別委員会です。

 非常に奇異に思うのは、米国政府は「とっくに」この両社を、中国共産党・中国人民解放軍・中国諜報機関との特殊な関係を疑い米国市場から実質的に締め出しており、また2008年以降は華為技術(ファーウェイ)の米国企業への投資(3Com、3Leaf、モトローラなど)をことごとくCFIUSが拒否していることです。

 それを、何で下院「諜報」特別委員会が10月8日になってわざわざ報告書を出したのでしょう?

 それを考える前に、2社のうち大きい方の華為技術(ファーウェイ)について少しだけ説明しておきます。

 華為技術有限公司(本社・広東州深セン)は、1987年に中国人民解放軍のエンジニアだった任正非・現総裁が創業し、2011年の売り上げが324億ドル(2.5兆円)、2012年にはエリクソンを抜いて世界最大となる巨大通信機器メーカーです。

中国では珍しい自社による(盗むのではなく)技術開発に力を入れている会社で、博士号を持った技術者が数万人いると言われていますが、未上場企業なので実態は正確には分かりません。

 米国市場が締め出しているのは、通信という国家の基幹システムに入り込み「技術を盗む」「盗聴する」「いざという時に機能停止にする」などはもちろん、イランなど米国と敵対する国に対して技術協力をする(これはZTEのようです)、はては中国政府から巨額の助成金や無利子貸付を受けているので公正な競争にならないなどの理由です。

 さらにライバル通信機器メーカーのエリクソン(スウェーデン)、アルカテル・ルーセント(仏米連合、ルーセントは旧AT&Tグループでした)、ノキア・シーメンス(フィンランド独連合)、シスコシステムズ(米国)らが共闘してネガティブ・キャンペーンを張っていることもあります。

 日本ではソフトバンクとイーアクセスが、華為技術(ファーウェイ)の基地局を使い、端末を販売しています(ドコモも10月から端末を販売すると発表しています)。

 そこで先程の疑問です。

 あくまでも推測ですが、ソフトバンクのスプリント・ネクステル買収が急に持ち上がってきたため、「これ幸い」と警告を出しておいたような気がします。

 つまり、スプリント・ネクステルの買収が正式発表になれば、ソフトバンクと華為技術(ファーウェイ)の取引を米国「諜報」委員会や米国外国投資委員会(CFIUS)が徹底的に調査しますよ、という警告です。

 もちろん米国政府の「本当の目的」は華為技術の「しっぽを掴むこと」です。そこへおあつらえ向きのソフトバンクによる米国通信会社買収が出てきたのです。だから「これ幸い」なのです。

 ソフトバンクは、日本国内でも「中国人民軍の先端技術を何の疑いも無く導入して、日本の通信を危険にさらした」などの批判が政府やマスコミから出てくる可能性があります。

 日本政府やマスコミは、外国(特に米国)が騒ぐと、あわてて大騒ぎするものなのです。こうなると「華為技術は本当に中国人民軍の意向を受けているのか?」などはどうでもよく、ただ大騒ぎして問題を大きくするのです。

 ソフトバンクにとっては201億ドルの買収金額より、こちらの方が高くつくかもしれません。

 それでは、ソフトバンクの買収は認可されないのか?

 華為技術の機器を米国内で使わない条件で認可されると思います。スプリント・ネクステルは旧AT&T系ではないため、米国政府にとって買収されたら困る技術はあまり無いと思われるからです。雇用が維持されるので本心は大歓迎ではないのでしょうか?

闇株にご賛同頂ける方は下のバナーをクリックをして頂けると助かります。
現在は「株ランキング1位」です。

Ads by Google

コメントをする⇒
| Comment:1 | TrackBack:0
関連記事
コメント
気になったニュースですけど、誰もコメントしていないですね。
考え過ぎかもですが、ソフバンのは使わないことにしています。
コメントの投稿
闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム
Ads by google
Ads by Google
最新記事
最新コメント
全記事表示リンク
フェイスブック
カテゴリ
カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

07月 | 2017年08月 | 09月
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -


ブログ内検索
Loading
お問い合わせ

※ページが見れない・表示されないという方はお手数ですが、原因究明のためお使いのOSとブラウザを記述の上お問い合わせ頂けますようお願い致します。

名前:
メール:
件名:
本文:

闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム