闇株新聞 the book


闇株新聞 the book
発売中です。
よろしくお願いします。

銀行の融資姿勢は少し変わったのか?

2012年10月18日

銀行の融資姿勢は少し変わったのか?

 最近、3大メガバンクをはじめとする邦銀大手の新規貸出が目につきます。

 先日スプリント・ネクステルを201億ドル(1兆5700億円)で買収したソフトバンクに対して1兆6500億円の協調融資をコミットして後押ししただけでなく、ここのところパナソニックに対して6000億円の融資枠設定や、経営不振のシャープに対しても3600億円の追加融資を発表するなど、かなり積極的とも言えます。

 また邦銀大手は少し前から、ユーロ危機に苦しむ欧州銀行から航空機リースなどの「対外資産」を積極的に購入しています。

 ここにきてようやく金融量的緩和の効果が出てきたのでしょうか? 本日(10月17日)は日銀当座預金残高が史上最高の46兆円にのせています。

 少し過去を振り返っておきましょう。銀行協会の発表している全国銀行預金貸出残高の毎年3月末と9月末の数字を見ていきます。

 最初の量的緩和が始まった2001年3月末では預金総額が472兆円、貸出総額が458兆円でした。つまりこの頃は預金と貸出が「ほぼ同額」だったのです。

 その後、量的緩和が進み2006年3月に一旦解除になる直前には、当座預金残高が35兆円まで積み上がりました。ところが2006年3月末の預金総額は527兆円(この間に55兆円増)、貸出総額が409兆円(同49兆円減)でした。

 貸出総額のボトムは2005年3月末の400兆円なのですが、要するに最初の量的緩和は、銀行の貸出し姿勢に何の影響も及ぼさなかったのです。

 その後も預金総額は増え続け、直近の2012年9月末では595兆円にもなっています。一方貸出総額はリーマンショック後の2009年3月末に435兆円まで増えた後、2010年9月末に419兆円まで減少し、2012年9月末では426兆円となっています。

 しかし2012年9月末の貸出総額は1年前に比べて6兆円増えています。この動きが「持続」あるいは「加速」するかが重要なのです。

 もう一度全国銀行の預金貸出残高をみて見てみますと、2001年3月末から2012年9月末までの間に2度の量的緩和を挟んで預金総額が123兆円増加し、貸出総額が32兆円減少しました。つまり差し引きで155兆円もの資金が銀行に積み上がったことになります。

 この積み上がり分は、基本的に残存年数が3年程度までの国債と日銀当座預金の増加になっていると考えられます。つまり収益率が0.1%なのです(国債は簿価利回りだともう少し高いはずですが、ここでは無視します)。

 一方預金コストも、預金金利はタダみたいですが預金保険(0.08%)がかかるため、これも合計して0.1%程度です。

 つまり銀行にとっても「全く収益を生まない巨額の資金」が積み上がっているのです。

 いくらなんでも「ちょっと何とかしよう」と考え始めたとしても不思議ではありません。もちろんこの段階では大手企業に対する貸出が中心で中小企業には行き渡らないのですが、11年半ぶりに「重要な変化」が出始めたのかもしれません。

 期待することにしましょう。銀行とは「誰も動かないと梃子でも動かず、他が動き始めると安心して動き始め、まもなく取り残されると心配になり、いつの間にか無意味な競争を始めている」ものなのです。

 全く別の話ですが、本日(10月17日)は株主割当増資を行ったエー・ディー・ワークス(コード・3250)の新株予約権の取引が始まりました。引値でみると、株式の4690円に対して行使価格・4000円の新株予約権が430円と、260円もディスカウントになっています。

 書き込みを見ているとマイルストーンの大量報告が10月9日以降出ていないので全株を売却していないと思われているようですが、これは単純に持ち株比率が5%以下になったので提出義務が無くなっただけで、間違いなく全株売却していると思います。

 たぶん本日から新株予約権をディスカウントで買い集めているのでしょう。ただ大量報告は新株予約権も含めますので(細かい計算は省きますが)7417株分の新株予約権を取得すると再び報告義務が発生します(本日の新株予約権の出来高は4391株分)。

 その時は過去60日の売買明細を書く必要がありますので、楽しみに待っていましょう。

闇株にご賛同頂ける方は下のバナーをクリックをして頂けると助かります。
現在は「株ランキング1位」です。

Ads by Google

コメントをする⇒
| Comment:3 | TrackBack:0
関連記事
コメント
銀行は信念がないので、上からマリ子のいいなり。過去の実績という帝国データバンクの小僧でもわかるレベルの安心は採用しますが、先が全く読めません。朝鮮電話にもシンジケートいう、皆で渡れば怖くない巨額赤信号融資をやってのけるさまは、バブル期の再来。こいつらに『融資』なんか出来ません。保証協会につけ回しする姑息な詐欺融資で目標達成。入行すると三年で脳死。親戚の方からどうぞ。
「誰も動かないと梃子でも動かず、他が動き始めると安心して動き始め、まもなく取り残されると心配になり、いつの間にか無意味な競争を始めている」・・・ああ、うちの会社も似たりよったりです。特に大手の社内(部署間など)は同様の傾向を見聞きしますね。ということは、この先も経験から推測すると・・・
「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」というのと似てますね。若干相場のほうが、先行しているのかなぁ。低迷が続くと、悲観から懐疑の境目が一層わかりにくくなりますね。
コメントの投稿
闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム
Ads by google
Ads by Google
最新記事
最新コメント
全記事表示リンク
フェイスブック
カテゴリ
カレンダー
プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2017年11月 | 12月
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -


ブログ内検索
Loading
お問い合わせ

※ページが見れない・表示されないという方はお手数ですが、原因究明のためお使いのOSとブラウザを記述の上お問い合わせ頂けますようお願い致します。

名前:
メール:
件名:
本文:

闇株新聞プレミアム

各種メディアに掲載されている闇株新聞の裏・・・

闇株新聞プレミアム