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闇株新聞 フラッシュバック その6

2012年12月04日

闇株新聞 フラッシュバック その6

 今週いっぱいで出版する本の準備を終えて、来週くらいから「闇株新聞」を再スタートしたいと思っています。もう少しだけお待ちください。

 さて本日は、来年1月1日にスタートする日本取引所に関する記事です。


2012年7月10日付け 東証・大証の統合承認 巨大な官制取引所の誕生

 7月5日に公正取引委員会が、東京証券取引所(東証)と大阪証券取引所(大証)の経営統合を承認しました。これで8月中に東証が上場している大証をTOBによって取得し、来年1月に今度は大証が東証を合併して持株会社に移行して統合の完了となります。株式の上場も維持されるようです。

 まあ、明らかに裏口上場であり、明らかに完全な独占企業の誕生なのですが、そこは「巨大な官制取引所」の誕生なので口を挟まないようにします。

 とにかくこれで上場している企業の時価総額が世界第3位の取引所となるのですが、東証・大証の経営統合は「利用者の利便性の追求は後回しにして、リストラやコストカットは最小限にする」典型的な役所の統合となりそうです。

 世界の主要取引所は、上場品目の多様化(金融商品・農産物・貴金属・エネルギーなどを総合的に取り扱う)、デリバティブなどの商品開発、電子取引など膨大な設備投資、地域を超えて世界的なサービス提供などを激しく競い合った結果、いくつかの取引所グループに統合されつつあります。

 つまり世界の取引所が「より世界的なサービス向上のために、さらなる統合を模索している」のに対し、東証・大証は「より日本で独占的・優越的地位を維持するために統合する」のです。

 世界の主要取引所グループとは、NYSE・ユーロネクスト、ナスダック・OMX、CME、ICE、ドイツ証券取引所・Eurex、香港・上海・シンセンの6グループにほぼ統合されています。

 NYSE・ユーロネクストとは、世界最大のNY証券取引所と、傘下のパリ・アムステルダム・ブリュッセル・リスボン取引所と、ロンドン証券取引所傘下だったデリバティブ取引所・LIFFEからなるグループです。

 ナスダック・OMXとは、世界第2位のナスダック証券取引所と、傘下の北欧・バルト諸国の取引所(OMX)のグループです。実はOMXは世界最大の取引所システムの開発・運営会社で、大証が昨年このシステムを70億円と年間数十億円の運営費を(かなり長期にわたって)コミットして導入しています。東証のシステムと互換性がないので、どうするつもりなんでしょうね?そもそも導入自体が東証による吸収を嫌っていた大証の飲んだポイズンピルだったのかも知れませんね。

 それからCME(Chicago Mercantile Exchange)は、CBOTなど全米ほとんどの商品先物取引所を統合した世界最大の金融・商品・デリバティブ取引所です。

 またICE(Intercontinental Exchange)は2000年に米国・アトランタで設立された世界最大の電子取引所で、特に通貨・エネルギー・天候デリバティブで世界の指標性を獲得しつつあります。

 Eurexはドイツ証券取引所傘下の欧州最大のデリバティブ取引所です。

 つい先日、世界最大の金属取引所であるLME(London Metal Exchange)が香港証券取引所の傘下に入りました。これははっきりと世界の金属取引をリードしたい中国政府の意向です。

 また上場時価総額で東証に肉薄しているロンドン取引所(傘下にミラノ取引所があります)は、単独での生き残りが難しいと言われており世界の主要取引所グループとは言えません。考えられるとすれば、CMEとナスダック・OMXとロンドン証券取引所の合併で、もし実現すればNYSE・ユーロネクストとドイツ証券取引所・Eurexの合併が破談になっているため(注)、世界最強の取引所グループとなります。

(注)正確に言うと、合併が完了すれば新会社の株主と取締役会の60%をドイツ証券取引所側が握ることになっていたのですが、EUが独禁法の理由で拒否しました。これは明らかに「言いがかり」で、最近のEUと米国の「微妙な関係」を反映しています。

 とにかく、こういうダイナミックな統合を繰り返している世界の取引所の中で、日本では全く無競争な「巨大な官制取引所」が生まれるのです。

 明らかに世界の潮流から取り残された「巨大なローカル市場」なのです。

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