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NHKスペシャル「日本国債」の、とんでもない内容

2012年12月25日

NHKスペシャル「日本国債」の、とんでもない内容

 昨日(12月23日)の午後9時からNHKスペシャル「日本国債」が放送されていました。「どういう意図」を持って放送しているのかを知るために見ました。

 感想は想像をはるかに絶する「とんでもない内容」でした。最初から最後まで「日本国債は暴落して大変なことになる」の大合唱でした。

 まず10年以上も前に小説「日本国債」で、ヒステリックな国債暴落論を書いた女性作家が出てきて「持論」を繰り返していました。10年以上も「外れ」ているのにです。

 それより問題と感じたのは、ヘイマン・キャピタルなる無名のヘッジファンドの代表が出てきて、これまた日本国債暴落論を展開していました。見ているうちに思い出したのですが、このヘッジファンドの全く同じ主張を、今年初めに「日経ヴェリタス」が掲載していました。

 当時も日経新聞社のあまりにも無神経な記事に呆れて、1月30日付け「ヘッジファンドが蠢(うごめ)く」、同31日付け「同、その2」を書きました。当時も何の問題も無かった日本国債市場で、わざわざ不安を煽りたてようとするこの無名のヘッジファンドの主張を、何の疑いも無く大々的に掲載していたからです。

 調べてみたらこのヘッジファンドは「日本国債暴落で大儲けする」との触れ込みで資金を集めたようで(と言っても1億ドルほどの話ですが)、今年初めの10年国債の利回りは0.90~1.0%なので当然のように評価損となっています。そこで再度登場して乾坤一擲のポジショントークを行ったようです。

 今回は、NHKが日本国民から徴収した視聴料で「スポンサー」となったのです。

 少し付け加えておきますと、このヘッジファンドは今年初めに期間18ヶ月(自分で言っています)の日本国債プットオプションを仕込んでいるはずです。もちろんそんな市場は無いので、日本の銀行が目先のプレミアム収入を目当てに「とんでもなく割安」で売却してしまったものです。

 確かに来年夏頃までに10年債利回りが1.8%(これも番組中で言ってしまっています)になれば、まだ利益が出る可能性は残っているようです。大体自分の手の内を細かく外部に喋るヘッジファンドなんて聞いたことがなく、多分新たな宣伝ビデオに使うのでしょう。

 それから「みずほコーポレート銀行」の国債トレーディングルームが紹介されていたのですが、トレーダー諸氏の「いかにも不安げ」な表情がアップになっていました。これも不安心理を煽るための演出なのかもしれません。

 確かに日本国債の大半は銀行をはじめとする機関投資家のサラリーマン・ファンドマネージャーによって売買されているため、もし本当に巨大ヘッジファンドが攻撃してきたら「すぐにパニックになるだろうな」と、この点に関しては確かに不安になりました。

 要するに日本の国策からすると、とにかく国債を出来るだけ低利で安定的に出し続け、さらにメリハリをつけた財政政策で景気と税収を回復させなければならないのです。間違っても「意味のない不安に踊らされて」国債市場の崩れを引き起こさないように、一致団結しなければならないのです・

 普通にしていれば、どう考えても日本国債は暴落するはずがないのですが、どうしてもこのような番組やマスコミが出てきて混乱させようとするのです。何が楽しいのでしょうね?

 実は(無名ではなく)メジャーなヘッジファンドの間では、将来的に米国長期国債の利回り上昇を予想するところが出てきており、長期債の巨額買入れを続けるFRBとの間で「大取組」となりそうです。

 それでは日本国債の利回りはどうなるのか?については明日にします。そこではメジャーなヘッジファンドの考え方についても説明します。決して単にNHKのこの番組を批判するだけではなく、きっちりと本誌の考えをまとめます。

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コメント
「アベノミクス」で今後問題となりそうな点について考察してみた。
元々の状況の厳しさに加え、財務省を筆頭にした官僚組織、日銀、経団連、労組、党内、マスコミ、諸外国、及びこれらの取り巻きの学者等、各方面の敵に囲まれる中、安倍新政権が、どう具体的シナリオを組み立てて実行し、この国難を乗り切るかが試される。

■「アベノミクス」成功の条件 -消費増税凍結と公共事業の差別化-
http://blog.livedoor.jp/ksato123/archives/53859007.html
なんでもそうですが、過大に危機を煽って儲けようとしたりポジショントークをするのはよくあることです。
誰が嘘つきかはその後の行動を見て決めるしかありません。その思想に囚われた人はなかなか外に出てくることはありませんから。
財務省⇒総務省⇒NHK の図式ですかね!
相場なんて上がれば下がるし
下がれば上がるもんだよ。

永遠に上がる相場も永遠に下がる相場も無い。

日本国債は此処何年も一貫してあがりっぱ
だったんだから
下げを予想するのも自然だと思うね。

普通の下げか暴落かなんてのも見る人次第。
いつも興味深い記事をありがとうございます。
少しだけ書いておきたいのですが、
>1.8%で利益が出る
と言っていたのは、ヘッジファンドではなく、そのヘッジファンド代表に賛同した(おそらく個人の)「敏腕トレーダー」だったように思います。

あと実は一つお聞きしたいことがあるのですが、本件に全く関係のないBNF氏のことなので、また後日にさせて頂きます。(自分はどちらかと言えば『BNF氏実在派(証券会社の広告塔派ではないということ)』だったのですが、少し前に「BNF氏は実在する」ということが書かれていたので、それについて少し知りたいことがあります)
大丈夫論者は啖呵きってるのに、解決策がどうしようもないよね・・・。そんだけ追い込まれているということを認めた方がいいんじゃないかな。戦艦大和が太平洋艦隊を全滅させる可能性が残っている!みたいな、そういうどうしようもない可能性にかけているよね・・・
ヘイマン・キャピタルの日本国債空売りのスキームがいかに大失敗かという事を細かく分析した記事を見つけました。

http://www.businessinsider.com/japan-is-never-going-to-default-2012-5
あなたのような、日本国債は絶対大丈夫と言っている人の書き込みを信じる人も確かに多いいですが(人間て悪くなる方を信じたくない心理がはたらくのです)、その人達も本質を知らないのです。NHKや日経を無神経と言っていますが、日本国債は絶対大丈夫と言っている人もある意味無神経なのでは!楽観論ばかりだと、もっと日本財政の赤字は膨らんでいきますよ!
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