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スポーツ国際大会を正しく理解すべき

2013年03月21日

スポーツ国際大会を正しく理解すべき

 「降ってわいたキプロス騒動」も落ち着いたようですので、本日はこの話題です。

 WBC(World Baseball Classic)で日本チームは準決勝で敗退しました。マスコミの「熱狂的」な報道が続いていたのですが、大会の実態を正しく理解することも必要です。

 WBCの主催者はMLB(Major League Baseball)機構と大リーグ選手会です。主催者は当然のように全収入を受け取り、収益が出れば分配します。前大会では収益の主要部分を占めるスポンサー収入の70%、放映権収入の38%が日本企業からでした。

 ところが収益配分は主催者(MLB機構と大リーグ選手会)が66%、NPB(日本プロ野球機構)が13%でした。もっと正確に言うとNPBの13%には「優勝賞金」が含まれており、本来の収益分配は7%だけです。

 今大会前の昨年夏に、日本の選手会が不公平と一旦不参加を表明していたのですが、なぜか「お金のことを言うのはおかしい」との風潮が出てきて、結局はそのまま参加してしまいました。

 WBCは、日本からのスポンサー収入と放映権料がないと(多分ですが)赤字です。それでは日本が参加しないと、主催者であるMLB機構などはビジネスなので「やめてしまう」だけです。

 そうでなくてもMLB各チームは、故障などの恐れがあるため、主力選手の派遣に大反対なのです。

 じゃあ止めてしまってNPB(日本プロ野球機構)が「世界大会」を主催したらどうかですが、米国をはじめカリブ海諸国が参加するはずがなく、「アジア大会」で終わってしまいます。

 カリブ海諸国の選手達の参加モチベーションは、MLBで認められることだけだからです。

 結局はNPBにとって名案があるわけではないのですが、「お金のことを言うのはおかしい」のではなく、プロスポーツである以上は「収益事業」を行うべきで「慈善事業」ではいけないのです。

 話は変わりますが、先日2020年オリンピック開催地を選ぶためのIOC評価委員団が来日していました。

 オリンピックこそIOC(国際オリンピック機構)の主催する巨大なライセンスビジネスです。IOCは膨大な放映権料とスポンサー収入をすべて召し上げ、開催地にはその半分を還元するのですが、大会の運営費用はすべて開催地の負担です。

 昨年のロンドンオリンピックの放映権料は、2010年バンクーバー冬季大会とセットだったのですが、米国と欧州分だけで29億5600万ドル(当時の為替で2365億円)、日本分だけがなぜか円建てで325億円でした。

 またロンドン大会の開催費は総額で93億ポンド(1兆3000億円)だったと言われており、かなりの赤字が残ったようです。

 IOCの最高意思決定機関である理事会は、ジャック・ロゲ会長以下15人の理事で構成されるのですが、日本人理事はいません(2009年までは猪谷千春氏が副会長でした)。

 また115人いるIOC委員(その中には次の開催地決定に重要な役割を果たす評価委員もいます)にも日本人委員は1人(旧皇族の竹田恒和氏)しかいません。

 このような状態で、日本にとって「有利」な種目選択やルール変更などが出来るはずがありません。

 2020年の開催地に東京が立候補しても、こういった実態を改善していく努力を行わないと「予想外の力」が働いてしまうことも考えられます。

 最後に、業績が回復してきたからか、ホンダが2008年に撤退したF1への再参戦を検討しているとの報道がありました。

 本誌が考えるに、世界で最もコストパフォーマンスが悪いスポーツ大会がF1です(F1はスポーツとは言えないかもしれませんが)。宣伝費と割り切るには、あまりにも巨額の費用がかかり、欧州勢にはいろいろな意味で太刀打ちできない仕組みになっているからです。

 「スポーツだから楽しめればよい」というものでもないのです。

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コメント
要すれば、「スポーツ」という美名の下、健全でまっとうなもののように誤解されているが、所詮 国際的見世物・興行で 興行元だけが儲かる仕組みになっている。日本は 金を出すだけで、全くそのおこぼれに預かっていない という事なんですね。オリンピック、車のF1、サッカーのFIFA、テニスのATP 世界的に人気の有る=金になる=スポーツの興行元は全て 欧米(欧州)に牛耳られてますね。
21日の記事
JOC委員ですが
武田恒和ではなく

竹田恒和さんです^^;

気になったので御一報。
馬術家様

ご指摘ありがとうございます。

訂正いたしました。
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