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国会議員の靖国参拝

2013年04月24日

国会議員の靖国参拝

 本日(4月23日)早朝、春季例大祭の行われている靖国神社に国会議員168名が集団参拝しました。またこれに先立つ4月21日には麻生副総理ら閣僚3名が参拝し、安倍総理も「真榊」を奉納しました。

 いつものように中国・韓国政府は過剰反応し、一斉に「侵略戦争の歴史を否定」とか「急激に右傾化している」などと表明しています。また韓国政府は外相会談をキャンセルしてきました。

 今さら書くまでもないのですが、国家に殉じた英霊に対して参拝することは、国会議員だけではなく国民として当然のことであり、他国(中国と韓国)から干渉を受けるべきものではありません。民主党政権時代に比べて例大祭に参拝する国会議員の数が増えたのは、日本が右傾化しているのではなく正常化しているのです。

 しかし相変わらず日本の報道では、中国・韓国の「不快感」を前面に報道し、集団参拝を批判こそしていないものの、国家としての問題の本質をとらえたものがほとんどありません。

 中国・韓国の干渉の根拠は、靖国神社にA級戦犯14名(刑死した7名と裁判中・刑期中に病死した7名)が合祀されていることです。中国・韓国だけでなく、日本の政党であるはずの社会党(現・社民党)も過去は盛んに国会で攻撃していました。

 本日は、このA級戦犯合祀についてです。中国・韓国を「不快」にさせないために、A級戦犯を分祀すべきなど、恐るべき本末転倒の議論まで出てくるからです。

 まずA級戦犯とは、極東軍事裁判で有罪とされた人々ですが、そこで適用された「平和に対する罪」「人道に対する罪」は事後法であり、そもそも法の不遡及原則に反している「不当」なものです。極東軍事裁判でこれを指摘したのは、唯一国際法が専門のバール判事(インド)だけでした。

 問題は、サンフランシスコ平和条約で吉田茂首相(当時)が、これら軍事裁判(注)を受け入れることが規定されたまま署名してしまっていることです。しかしこれこそ時間をかけてでも「勝者が敗者を裁いた不当な判決であり、修正すべきもの」と後世の政治家が正しく主張していくべきものです。


(注)極東軍事裁判以外に、海外の軍事裁判でBC級戦犯として1000人以上が死刑判決を受けています。つまりこれらすべての裁判結果を受け入れさせられたのです。

 A級戦犯とは当時の日本政府と軍部の中心人物であり、「その職務上の驚くべき軽率・無責任・責任逃れの行動によって日本国民に想像を絶する被害を与えた責任」を負うべき人物が少なからずいます。しかしその存在によって日本国民が海外(特に中国・韓国)から干渉を受け続けている事態に対しては、国家として対処しなければなりません。

 その辺りが「混同」されているのです。

 何事に対しても「公正」に取り上げることにしている本誌としては、A級戦犯の実態を少しだけ明らかにしておきます。

 開戦時に首相だった東条英機(極東軍事裁判で死刑判決)は、凡庸なリーダーとしてよくあることですが、「三奸四愚」などと言われる側近を重用していました。その中では戦犯にも指定されず、年金をもらって平和な老後を送った者も少なからずいます。

 「四愚」の1人とされる木村兵太郎(死刑)などは、終戦間際のビルマ方面軍司令官ですが、イギリス軍のビルマ侵攻を聞いて真っ先に(芸者を連れて)逃げ出しました。現地には兵站を絶たれた多数の日本兵や日本の民間人が取り残され、死の敗走と言われたインパール作戦だけで1万8000人の犠牲者を出しました。

 極東軍事裁判では死刑判決を受けているのですが、これは開戦時に陸軍次長だったので連合軍に対する「平和に対する罪」に問われたもので、ビルマでの行動については起訴すらされていません。つまり多数の日本人犠牲者を出したことは極東軍事裁判にとって「どうでもよいこと」なのです。

 そのインバール作戦を実際に指揮した「愚将」牟田口廉也中将などは、不起訴となり晩年まで見苦しい自己弁護を繰り返していました。

 また機会があれば、他の例もふくめて「たっぷり」書くことにします。

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コメント
靖国参拝とサンフランシスコ体制
A級戦犯合祀のままで、政府要人が靖国神社に参拝するのは、サンフランシスコ講和体制に反旗を翻す事になる。

本来、歴史の見直し自体をすべきだが、今はその時期ではない。

中国がアジアの覇権を狙っている現時点では、アメリカに刃を向けるべきではない。
戦略には、順番がある。
戦乱で痩せる経済と肥える経済がある。

日本経済の中核は前者でありアメリカは後者ではないですか? 日本経済の生きる道とアメリカのそれとは完全にバッティングする。

経済の性質、目的が異なると、経済を補完する軍事の持つ性質、目的も異なる。
今、日本の経済圏において牙をむき覇権主義を全面に出しているのはアメリカではないか? 日本はアメリカか中国かではなく、日本の経済圏での紛争を封じる事に主眼を置かなくてはならない。
『日本の安全のため』の日米同盟。このプロパガンダを盲信しない限りは中国の覇権などという言葉は出てこない。

少し話しそれますが。
日本がアメリカに○○億ドル輸出って事は、○○億ドル分の財が日本からアメリカに移転してしまう揚句に決済通貨はドル。これを使ってアメリカから輸入。もう悪魔の冗談か。この体制を強制するための日本同盟。中国の覇権?? アメリカの思う壷だよ…
「靖国」となると思考停止になるのが日本人、右も左も…。
あれは明治や国家神道と同様「看板に偽りあり」、日本の伝統的思考じゃない、朝鮮的思考のほうに近い。

サンフランシスコ体制に関しては佐藤鴻全氏のほうがスジが通ってますね。
「問題は、サンフランシスコ平和条約で吉田茂首相(当時)が、これら軍事裁判(注)を受け入れることが規定されたまま署名してしまっていることです」では、サンフランシスコ体制とロジックが同じ、問題/罪を個人に転換している、やはり朝鮮的思考に見えてしまいます、残念ながら。
右翼
大東亜共栄圏殿

民族主義を煽ってせいぜい中国から核爆弾を食らってください

万歳

コメントに対するコメントで失礼します。
>A級戦犯合祀のままで~反旗を翻す
この一節。この時点でまず論点がズレてますね
反旗を翻すことになると主張するような所は韓国と中国くらいです
靖国参拝そのものにアメリカが何らかの不快感を表明しましたか?あなたたちもうちょっと仲良くしなさいよとは言っていますけど。
何故、戦没者を弔うことが反旗を翻す事になるのですか?
要するに言いがかりをつけるためのこじつけですよね
合祀と分祀が議論になること自体がそもそも滑稽なんですよ

もっとも、ここまでこじれさせ外交問題化させた最大の戦犯は朝日新聞でしょうけどね
靖国とA級戦犯合祀
いつも楽しみに読ませて頂いています。
#つまり多数の日本人犠牲者を出したことは極東軍事裁判にとって「どうでもよいこと」なのです。

これは裁判の性質上仕方ないでしょうね。それよりも、その後も日本人自身の手で戦犯(日本人に対しての)を裁こうともしなかったことが問題なのだと思います。
天皇家のための戦没者と戦争犯罪人とを一緒くたに祀るのはどうなんでしょうかね?
少なくとも戦争犯罪人として刑死したのが間違いだとの認識ならば、この汚名を世界に向けて晴らした後の合祀ならまだ解るのですが。コソコソっとA級戦犯を合祀したということからも、合祀した側も後ろめたさはあったようですが。
級?
A級とかB級とかがおかしいのでは?
B級グルメと違って位の差ではなかったハズ。
A種戦犯B種戦犯ってのが正解の気がします。
英語でもclass Aは使ってなかったかと思います。
>何故、戦没者を弔うことが反旗を翻す事になるのですか?

日本人以外は犯罪者と戦没者を分けて考えます。日本がサンフランシスコ体制で受け入れた戦犯は犯罪者であり、無垢な戦没者ではあり得ません。北朝鮮のようになるのがイヤで頭を下げた(犯罪者認定を受け入れた)のに、繁栄を手に入れたらアレは間違いでした、が通るほど世の中は甘くないと思いますが。

逆に日本人的な思考からも矛盾しています。死んだ人には罪は無い(水に流す)が伝統的日本流思考ですが、その対極にあるのが「靖国」。戊辰戦争、西南戦争etcで、同胞であるはずの日本人死者に対し明確に区別(大陸的差別)をしています。

日本的な弔い(供養)は死者の成仏を祈ることであって、英霊としてあがめること(靖国的アプローチ)ではなかった、それをごまかすために廃仏毀釈うんぬんがあった、靖国イデオロギーは伝統的日本人を取り戻すための「障害」じゃないかと。

>その後も日本人自身の手で戦犯(日本人に対しての)を裁こうともしなかったことが問題

伝統的日本人は死者を裁かない、死者に対しては成仏を祈るのみだったのではないかと思います。
#戊辰戦争、西南戦争etcで、同胞であるはずの日本人死者に対し明確に区別(大陸的差別)をしています。
これは同感です。でも天皇家から見れば同胞ではなく、敵対者とレッテルを貼られた側でしょう。

#死者に対しては成仏を祈るのみだったのではないかと思います。
刑死していない(責任を問われることもなかった)戦犯のことをイメージして書きました。
変な誘導をされようとしているのでつっこみますが
そもそも外敵との戦いである太平洋戦争と、内戦の戊辰戦争・西南戦争を同列に語る時点で間違っています

21世紀に生きる私達が19世紀に生きた人々の価値観を裁いてどうなるのですか?

確かに靖国神社の創建に戊辰戦争・西南戦争は深く関わっています
当時の価値観、さらに数十年を経た太平洋戦争時の価値観、現代の価値観。当然ながら異なります

創建当初の目的と、その後の変遷を以って今に至るわけですが
中国と韓国が文句をつけてくるから分祀しろ、というのは余りにも乱暴だと思いませんか?
むしろ情けない部類に入ると思います

>日本人以外は犯罪者と戦没者を分けて考えます。
日本人の為のものじゃないんですか?靖国って
世の中甘くないというのなら、何故アメリカやイギリスは靖国問題で日本を攻撃してこないのでしょう
というより靖国が「問題」とされることがあるのでしょうか

本質は反日国家がカードとして切っているだけでしょう
もっともそれをカードにしてしまったのが朝日新聞なわけですが
過去十数年にわたって「靖国問題」という単語を毎年のように聞き続け
それがあたかも問題であるかのごとく勝手に思い込んでるだけだと思いますよ
合祀が問題なのだ、と

阿倍さんの答弁の中に、暗に朝日新聞を批判してると思われる一節が有ります
「靖国の抗議を始めたのは盧武鉉(政権)時代が顕著になったが、それ以前はほとんどない。なぜ急に態度が変わったかも調べる必要がある」
ハイレベルな討論へ参加するには勇気が要ります。

中国、韓国が主張する侵略戦争というクレームに対し、どう対応すべきなのでしょうか。
国家が歴史認識を変えようとするなら、明確な証拠を提示して説得するか、国家の尊厳という美名で飾った軍事力を誇示して押し通す。 両方できないなら、人が嫌がる事を避けうまくあしらっていくのも戦略の一つです。コンセンサスに至らない考え方を、国家レベルで無理に構築しても、馬脚になってしまいます。

いつも敬意をもって読ませてもらっていますが、筆者はこうした問題になると、妙に肩に力が入り、しかも信念をもって読者を納得させる前に、筆を置いてしまっているように感じるのですが。
不毛だ
このテーマは嫌いです。国民に対する責任は天皇が一番責任があるはずですが、それを言っちゃおしまいだ。その他の議論はどうでもいい。日本は天皇を守るために多くの犠牲をはらったのだから。
いつも楽しく拝見させていただいています。
さて、靖国問題での「公平」な記事をなるほどと拝見させていただきました。
私はA級戦犯の合祀よりも、靖国神社自体が「宗教法人」であり、このことが「公人」である首相の参拝について政教分離に反するのでは?と考えますがいかがでしょうか?
それと靖国神社の中には当時の戦争が正しかったと思われるようなことを展示している施設があります。これも少し疑問に思いました。
戦死者の英霊を祀ることは大切なことであり、二度と戦争を起こさないためにも参拝すべきでしょう。
であるならば宗教法人施設ではなく、沖縄の戦没者記念公園のような施設であるべきでは?と考えます。
私の叔父も沖縄の宮古島で戦死していますので、戦死者に対しては特別な思いがあり、沖縄にも行きました。
よろしければお考えをお聞かせください。
>でも天皇家から見れば同胞ではなく、敵対者とレッテルを貼られた側
>そもそも外敵との戦いである太平洋戦争と、内戦の戊辰戦争・西南戦争を同列に語る時点で間違っています
>日本人の為のものじゃないんですか?靖国って

長い歴史の中で、日本人は死者に敬意を払い敵味方に関係なく手厚く葬ってきました。それは内戦でも対外国の戦でも、また日本人に対しても外国人に対しても行われており、それを日本人は誇りとしていると思います(ググればすぐに実例がでてきます)。

しかし「靖国システム」は、ある目的のために同胞内ですらあえて敵味方を明確にし、味方側の死者のみを英霊としてあがめる非日本的アプローチです。現時点まで変更無く継続しているそれを、‘日本人全員の為のもの’と捕らえることは、「敵味方に関係なく手厚く葬ることを誇りとする日本人」には難しい、ということをご理解いただければと思います。
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