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久々に100円を突破した円

2013年05月13日

久々に100円を突破した円

 NY時間の5月9日(日本時間の5月10日未明)に100円を突破した円の対ドル相場は、同じくNY時間の翌5月10日に一時101.98円まで円安となり、終値は101.57円でした。

 金融危機以降では2009年4月に一時的に101.50円があるので、それ以来の100円台となります。因みに金融危機直前の円の安値は2007年6月の124円で、史上最高値は2011年10月の75.32円です。

 NY時間の5月9日に円が100円を突破した直接の原因は、ウォールストリート・ジャーナルに「FRBがQE3の縮小を決定した」という記事が出るとの「うわさ」でした。

 その真相はともかくとして、4月4日の日銀の「異次元」の金融緩和以降、5月2日のECBの利下げ(0.75%から0.5%へ)だけではなく、トルコ、インド、オーストラリア、韓国でも利下げが続き、ニュージーランドは自国通貨売り介入を行っています。

 つまり世界中で金融緩和あるいは通貨安競争が、再スタートを切っているのです。

 その中でFRBは、最近のドル高もあって、ますますQE3の縮小に簡単に踏みきれないはずです。少なくとも米国だけでなく世界中で上昇を続けている株式市場を「止める」わけにはいかないからです。

 つまり世界的な株高は続きそうです。NY株式に続いてドイツ株式(DAX)も史上最高値を更新し、ロンドン株式も「あと一歩」に迫っています。

 日経平均は、金融危機以前の高値は2007年2月の18300円で、さすがにまだ距離があります。

 円相場ですが、昨年の円の対ドル高値は9月28日の77.32円でした。同時期のドルインデックスの安値は78.60、円インデックスの高値は129.65でした。

 その時点に比べて5月10日のドルインデックスは83.17と5.8%の上昇でしかなく、円インデックスは98.39と24.1%もの下落となっています。

 対ユーロで見てみても、昨年の円の対ユーロ高値は7月24日の94.02円ですが、同時期のユーロインデックスの安値は120.42で、5月10日の129.91まで7.9%上昇でしているだけです。

 つまり「円が独歩安」しているのです。

 5月11日に閉幕したG7では「通貨安競争の回避を確認」したようですが、やはり今後に批判が出るとすれば日本(円)ということになりそうです。

 さて、再スタートをきったばかりの世界の金融緩和(それに通貨安競争)は、目に見える「弊害」が出るまで続きそうです。

 考えられる「弊害」とは何でしょう?

 それは債券市場で「有り余る投資資金が、少しでも高い利回りを求めて低格付け債などに大挙して流入すること」だと思います。

 最近、投機的格付け社債の平均利回りが5%を下回りました。金融危機直後には20%を超えていました。また2年ぶりに発行されたポルトガル10年国債(もちろん投機的格付けです)の利率も5.7%で、かなりの人気だったそうです。

  2008年の金融危機の原因は、突き詰めて考えれば「少しでも高い利回りを求めてMBS市場に需要が集中しすぎた」ことです。そこで不足する住宅ローン債権を求めて、低所得者にも貸し込んでしまったのです。

 金融危機を経験しているバーナンキFRB議長は、その轍を踏まないために「早めの対応」が必要と考えているはずですが、見てきたようにFRBが率先してQE3を縮小することはできません。

 本日夕方に配信する「闇株新聞 プレミアム」で、もっと多方面から「100円を突破した円、上昇を続ける世界の株式市場、上昇し始めた(?)世界の国債和利回り」を書きます。よろしかったら、読んでみてください。


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コメント
円安について
教えて下さい。
対米ドル相場が100円超間近になりいよいよ突破したわけですが、何故マスコミは揃って「円安!円安!我々の生活に与える影響は?」などと煽りまくっているでしょうか?
100円超が大騒ぎするほどの円安ならば、2007年頃の120円超は超円安だったはずです。
しかしあの頃「今は円安です」などという認識はこれっぽっちもなかったと記憶しております。

これは、便乗値上げのための情報操作でしょうか?
それとも何か意図があるのでしょうか?
物価指数上げのための国策?

2008年頃の原油高は、円安というよりコモディティファンドによるものだったというのが共通認識だったと記憶しております。
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