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ワールドカップが開催されるブラジルの「知られざる歴史」

2013年06月07日

ワールドカップが開催されるブラジルの「知られざる歴史」

 6月4日にサッカーの日本代表がオーストラリアと引き分け、開催国のブラジルを除いて世界で最初に2014年ワールドカップ・ブラジル大会への出場が決まりました。おめでとうございます。これで1998年から5大会連続となります。嬉しいことですね。

 本日は、その開催国のブラジルについてです。明治以来多くの日本人が移民として渡り、現在は140万人(人口の0.7%強)の日系人が暮らしている日本と大変関係の深い国です。また近年はBRICSの一員として、世界中からの投資対象ともなっています。

 ブラジルは世界第5位の851万平方キロ(日本の23倍)の国土に、これも世界第5位の1億9836万人(2012年推定)の人口を抱え、名目GDPが世界第7位の2兆3959億ドル(2012年)ある「大国」です。

 しかし、その歴史は決して平坦なものではありませんでした。本日は、その「知られざる」ブラジルの歴史についてです。

 大航海時代の1500年にポルトガル人のペドロ・カブラルが、喜望峰回りでインドを目指していたのですが漂流し、全く偶然にブラジルを「発見」します。それ以前のブラジルや原住民の生活については、ほとんど知られていません。

 そしてブラジルは、ヨーロッパ諸国による植民地経営の「第1号」となります。ポルトガル人の大規模農場(ファゼンダ)で主にサトウキビが栽培され、不足する労働力を補うためにアフリカから黒人奴隷が連れてこられました。

 つまりブラジルはアフリカから黒人奴隷を受入れた「第1号」であり、その数も米国の2倍もある世界最大の奴隷受入国なのです。またポルトガルは植民地経営と奴隷貿易の両方で巨額の富を得た「第1号」なのですが、すぐにその地位をスペイン、次いでイギリス、フランス、オランダに奪われてしまいました。

 しかしポルトガルは、ブラジルを唯一かつ最大の植民地として確保し続け、18世紀にはミナス・ジェライスで大金鉱が発見されたので、金採掘のためにさらに多くの黒人奴隷が連れてこられました。

 そして1807年にポルトガル本国がフランス軍に侵攻されると、ポルトガル国王・ジョアン6世は何とリスボンからリオデジャネイロに「遷都」してしまい、1821年までブラジルに留まります。
 
 その後のブラジルは独立運動が盛んになり1822年に独立するのですが、それを主導したのはジョアン6世に同行して来て残っていたポルトガル王族のペドロでした。そしてペドロ1世として即位します。

 要するにポルトガル王室が分裂しただけだったのですが、ブラジル王室は1889年にペドロ2世が軍事クーデターに倒されるまで続きます。驚くべきことに王室が倒された直接の原因は、1888年にペドロ2世が奴隷制度を廃止したので国内の支持基盤を失ったからです。

 つまり世界で最初にアフリカからの奴隷を受入れたブラジルは、世界で最後にアフリカからの奴隷制度を廃止したことになります。

 その後のブラジルは世界大戦を挟み、1985年まで軍事政権が続くのですが、その間には軍部同士のクーデターも頻発しました。

 そして1985年に軍政から民政に移行するのですが経済の低迷は続き、1990年には620億ドルと人類史上最大のデフォルトを起こしてしまいました。また1990年代の前半までは数千%というハイパーインフレーションが続き、デノミが3度も行われました。

 ブラジル経済が落ち着き始めるのは、2003年に労働党のルーラ・ダ・シルヴァ大統領、2011年に同じく労働党のジルマ・ルセフ・現大統領(女性)が登場してからです。

 つまりブラジルは2000年代の中頃になってようやく国際社会の一員となり、同時にやっとブラジル人民が表舞台に出てきたことになるのです。

 サッカーの強国・ブラジルの代表チームには、お隣のアルゼンチン代表チームと違って黒人選手が多いのは、こういった歴史があるからです。

 話が全く変わるのですが、英国ヘッジファンド大手のマン・グループが巨額損失を出したと報道されています。運用資産で世界の10位以内に入っている巨大ファンドで、日本でも三井住友信託銀行と提携するなど、かなり日本人の投資残高も大きいはずです。

 間違いなく影響が大きくなると思いますので、詳細を近々書くことにします。


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コメント
6月7日付けで下記の記事を拝見致しました。
『英国ヘッジファンド大手のマン・グループが巨額損失を出したと報道されています。運用資産で世界の10位以内に入っている巨大ファンドで、日本でも三井住友信託銀行と提携するなど、かなり日本人の投資残高も大きいはずです。
 間違いなく影響が大きくなると思いますので、詳細を近々書くことにします。』
その後この件についての記事を拝見していないと記憶しますが。是非ご見解を拝見したいので宜しくお願い致します。
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