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ソニーに「二の矢」を放ったダニエル・ローブ氏

2013年06月19日

ソニーに「二の矢」を放ったダニエル・ローブ氏

 ソニーにエンタテインメント事業の分社化とIPOを提案している米国投資ファンド・サード・ポイントのダニエル・ローブ氏が送った新たな書簡を、ソニーが本日(6月18日)午前中に受けとったようです。

 その中でローブ氏は、保有株を6400万株(6.3%)から7000万株(6.9%)程度に引き上げたとし、その理由を「(ソニーの経営方針に)自信を深めている」からとしていますが、要は6月20日の定時株主総会を控えて「新たなプレッシャー」をかけてきたようです。

 サード・ポイントが今回の定時株主総会で有効な議決権(3月31日現在)をどれほど保有しているのかも気になるのですが、現時点では保有株が4600万株、株価連動スワップが2400万株のようです。単純に7000万株で計算すると投資総額(エクスポージャー)が14億ドルとなります。

 サード・ポイントは運用タイプで分類すると「アクティビスト型・ヘッジファンド」です。投資対象の経営陣に積極的に働きかけて企業価値の向上を提案するとともに、意にそぐわない経営陣に対しては世論を巻き込んで攻撃します。米国ヤフーのトンプソンCEO(当時)を学歴詐称などで追放し、メイヤー現CEOをグーグルから引き抜いて後任に据えました。

 2012年末時点の運用資産は117億ドルですが、これにレバレッジをかけて収益拡大を図るヘッジファンドです。2012年のファンド収益は17.9%で、ローブ氏の個人報酬も3億8000万ドル(ヘッジファンド高額報酬ランキングの第10位)だったようです。

 カール・アイカーン、デヴィド・アインホーン(ポーカーの世界大会でも上位入賞したそうです)と並ぶ、現在の米国で最も勢いのあるアクティビストです。

 そのダニエル・ローブ氏が、運用資産の1割以上をソニーに投入しているのです。

 ソニーが本日受け取った書簡では、ポイントが3つあります(サード・ポイントだからと洒落ているのではありません)。

 まず、ソニーに取締役の派遣を「改めて」求めています。「改めて」となっているのは、5月の分社化の提案時にも求めていたことになります。ソニーは公表していなかったようですが、別に公表義務はないので問題ではありません。

 次に、ソニーが(エンタテインメント事業の分社化に関し)ファイナンシャル・アドバイザー(FA)を起用したことを評価するとしています。これはIRされていますが、モルガン・スタンレーとシティ・グループを起用しています。またローブ氏は、この件に関して取締役会とFAが議論する機会を求めています。

 最後が(これが最も曲者ですが)、エンタテインメント事業に「半独立性を有するガバナンス」の構築を要請し、メディア・エンタテインメント・デジタル技術の専門家で構成される取締役会の設置を求めています。

 これは簡単に言うと、エンタテインメント事業の意思決定や資金の使い道は、ソニー本社の指示を簡単に受けなくなり、分社化に近づくことを意味します。

 あくまでもローブ氏は「不振のエレクトロニクス事業に足を引っ張られて事業価値が公正に評価されていない」エンタテインメント事業に、人的・資本的関与を強めようとしているのです。

 ソニーの平井社長は、株主総会で新たに選任される取締役でも引き続き議論する予定だとだけ述べています。

 まだまだ始まったばかりですが、今後はソニー経営陣の力量が問われることになります。


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