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英国王室の話

2013年07月25日

英国王室の話


 7月22日に英国王室のウィリアム王子とキャサリン妃の間に男児が誕生しました。王位継承順位第3位の「未来の英国王」誕生に英国中が沸いています。

 そこで本日は、英国王室についてです。

 また歴史ものか?と思われそうですが、今日のEUやユーロの行方を考える時に参考になります。また英国の歴史は日本の歴史と「意外な共通点」があります。

 どの教科書でも英国王室の歴史は、1066年に即位したウィリアム1世(征服王)から始まっています。それでは英国は11世紀になるまでは国王が統治する国家体制が完成しない未開の国だったのでしょうか?

 今の英国(グレートブリテン島)の大半は、西暦43年にローマ皇帝クラウディオスに征服されます。先住のケルト人は辺境のスコットランドやアイルランドやウェールズに追いやられました。今でもこれらの地域にはケルト人の末裔が多く住んでいます。

 ところが5世紀になるとローマ帝国(西ローマ帝国)がゲルマン人の侵入で弱体化し、ローマ人はグレートブリテン島を放棄してしまいます。そこへやはりゲルマン人のアングロ族とサクソン族が侵入し、グレートブリテン島南部にゲルマン人の中小国家がいくつか建国され、やがてエセックス王国のアルフレッド大王が統一します。

 ところが今度はバイキングのデーン人が攻め込んできて、1013年からはデンマークのクヌート王が支配するノルウェーやスウェーデン南部を含む「北海帝国」に組み込まれてしまいます。

 つまり11世紀までの英国は別に未開の国ではなかったのですが、ローマ人やデンマーク人に支配されていた事実は「面白くない」ので無視しているともいえます。しかし実際には1066年に英国を征服したウィリアム1世こそ現在の英国王室の開祖なので、それ以前は「他人の歴史」というだけの話です。

 日本の歴史が、720年に藤原不比等によって編纂された「日本書記」によって、それ以前の歴史が都合よく書き換えられていることと似ているのですが、別に英国ではそれ以前の歴史を隠しているわけでも書き換えているわけでもありません。

 そのウィリアム1世(征服王)とは、バイキング(海賊)の中でも極めつけの暴れ者だったといわれている海賊王ロロ(Rollo)の末裔なのです。

 つまり英国王室の祖先は「極めつけの」海賊なのです。

 ロロ(846年?~933年)は、いまのノルウェーをベースに海賊行為を働いていたのですが、ノルウェー国内でも略奪を働き国外追放となります。そこで一族郎党を引き連れてフランス北岸を襲って住みつきます。

 時の西フランク王国・シャルル3世は、ロロにノルマンディー地方を与える代わりに、他のバイキングからの襲撃から守ってもらう取引をします。そして自らの娘と結婚させ、ノルマンディー公に封じます。しかし相変わらず海賊を続けて近隣諸国を襲撃していました。

 そしてロロの子孫のノルマンディー公・ギョーム2世が英国に攻め込み、1066年12月25日に英国王・ウィリアム1世として即位するのですが、ノルマンディー公との兼任でした。ちなみにウィリアムとはギョームの英語読みです。

 しかしノルマンディー公は、あくまでもフランス国王の臣下なので英国王室はフランス王室の臣下ということになり、同時にフランス国内にノルマンディー地方などの広大な英国領ができてしまうことにもなりました。

 またノルマンディー公はフランス王室と縁戚関係を結んでいたため、英国王室がフランス王室の、またフランス王室が英国王室の、それぞれの継承権を持つことになり、それから英国とフランスの間で「延々と続くねじれ現象」の始まりとなりました。

 ほんの初めの部分だけで紙面が無くなってしまったので、続きは有料メルマガ「闇株新聞 プレミアム」に書くことにします。

 次回からの「闇株新聞」では、またタイムリーな話題に戻ります。


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コメント
確かに似てる英国と日本だが
ローマ駐屯時代にアイルランドなどにもキリスト教が布教されていたり、ローマ帝国という歴史の証人がいたので日本と違って自国の歴史が明らかでいいですね。共通するのは両方島に渡海してドイツ人がイギリス人、高句麗・モンゴル・朝鮮人が日本人に成れたという事?島国は族国家から国民国家形成に程よい大きさだった。しかしフランスに侵入したゲルマン人・ノルマン人は俗ラテン語の海に溺れ、その俗ラテン語を持ってイギリスに侵入したノルマン人は英語を喋る様になります。おかげで英語は語・句・文間の煩わしさから開放された実務的言語になりましたが、本当に論理的に解釈する必要が発生し、またその子音の選好から音楽・歌にはなじみません。日本は闇株さんの言うようにまるで子宮内でずっと不比等の路線できただけでした。見事な日本史解釈だと思います。
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