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消費税引き上げ正式決定後の株式市場は?

2013年10月04日

消費税引き上げ正式決定後の株式市場は?


 10月1日に安倍首相が、消費税8%への引き上げを正式に決定しました。いろいろと「期待」を持たせてくれたのですが、所詮は昨年に当時与党の民主党案に自民・公明両党が大賛成して法案が成立しているので、どうしようもありませんでした。

 それを受けた株式市場はどうなるのでしょう?

 日経平均は昨日(10月2日)の314円安に続いて、本日(10月3日)も13円安の14157円と続落しました。指数に影響の大きいソフトバンクが2日間で約8%上昇しているので、この程度の下落で済んだのかもしれません。

 それを消費税引き上げの影響とはいえないからか、米国政府窓口の一部閉鎖による混乱の影響とする評論家が多いのですが、これはほとんど関係がありません。

 そもそもこれはオバマ大統領と下院で多数を占める野党・共和党との「政争の具」で、実際の閉鎖は国立公園や図書館など生活に深刻な影響を与えるところではありません。確かに数十万人の職員が一時帰休となっていますが、一時帰休でも給料は(少し減額されるだけで)支払われるので財政削減にもならず、単なるデモンストレーションです。

 最近指導力が低下しているオバマ大統領としては、主張している保険制度改革を簡単に撤回できないため閉鎖はもう少し続きそうですが、別にそれで米国債がデフォルトするわけではありません。これ以上危機的な状況になる前に、ちゃんと解決されます。

 ただ米国経済の本当の問題は、金融緩和が続いて株式などの資産価格が上昇した結果「貧富の差」が一層拡大したことです。これは実体経済の「減速要因」となります。なぜなら人口が圧倒的に多い「貧者」の消費活動が減退するからです。

 つまり足元の米国経済は「減速」している可能性が強いのです。

 日本は「異次元」金融緩和を続けており、そこへ今回は消費税を引き上げます。つまり金融緩和と消費増税の組み合わせは貧富の差を拡大し、日本経済を間違いなく「減速」させます。

 安倍首相は、「異次元」金融緩和の結果の円安・株高と、マスコミの喧騒で「日本経済が本格的に回復している」と錯覚して消費増税を強行し、さらにその悪影響を打ち消すため「富める法人」への減税を組み合わせる「二重の間違い」を犯しているのです。

 別に本誌が急に「マルクス主義者」に転向したのではなく、経済成長と財政再建を両立させるために(基本的には不可能です)金融緩和と法人減税と消費増税という「最も貧富の差が拡大する」組み合わせを選択し、その結果が間違いなく「日本経済の減速」であることを強調しているのです。

 しかしこれで日本の株式市場がすぐに下落するわけではありません。日本経済の「減速感」がすぐに浸透するわけではないからです。

 日本の株式市場にとって当面の懸念材料は、米国経済の「減速感」が広がることにより量的緩和の縮小がますます遠のき、長期金利(10年国債利回り)が低下してドル安・円高となることです。

 今でも日本の株式市場は、円相場(特に対ドル)に最も反応するからです。

 一方で米国株式市場は、量的緩和縮小の時期に最も反応します。米国経済の「減速感」が認識されてくると量的緩和縮小が「さらに」延期されるので、米国株式は逆に上昇するような気がします。

 また日本の10年国債利回りは、さらに下落して0.64%となっています。もちろん消費増税で国債発行が抑制されるからです。

 本誌はかねてから消費者物価指数(8月は前年同月比で0.8%)の上昇が加速するはずで、10年国債利回りの低下は説明できないと主張していました。ところが米国経済ひいては世界経済が減速するとエネルギーなどの資源価格の上昇にブレーキがかかり、そこへ円高が加わると(日本の)消費者物価指数上昇にもブレーキがかかるはずです。

 そのように考えると、(日本の)10年国債利回りが下落していることは「それほど不思議なこと」ではないのかもしれません。やはり長期金利(10年国債利回り)は、近い将来の経済状況を「最も正確に暗示している」ことになります。


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コメント
米国の債務上限引き上げの議論と、消費税増税は関係ありますか?タイミングがよすぎて違和感あるんですが
財政と金融の厳格な区別について
財政は、国家の総力(国力と国威)により規定(制約)される。
金融は、民間資本の収支を集計し統括する道具(システム)である。
財政(国家)は、金融により規定(制約)されない。
財政(国家)は、必要に応じて適切に金融を規定(制約)する。
この不文律が、守られない時、財政が金融と同列される状況
、あるいは、金融が、財政を規定(制約)する状況は、国家が
資本家の手に落ち彼らの利害により国家の運営が左右される
事態となっていることを意味する。
国家の財政に金融の尺度をあてはめることは、金融資本の
国家に対する挑戦であり、且つ現実から逸脱する大きな
国政の誤りを生じることである。
私は、そのように考えますが、皆様は、どう考えられ
ますでしょう?

闇株様、
今回もお目にふれただけで、光栄です。
たとえボツになってもいたしかたありません。
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